幻想水滸伝のルックとレックナート。
(050523)
以下反転でルクレク語り。(3などのネタバレを含みます。ご注意!)↓
私幻水シリーズは2が初プレイだったんですが、
一番初めにアラッ!と思ったのがジョウイと2主(のちにジョウイとジルになる)
とルックとレックナート様だったのです。
ルックはちょう生意気な魔道士で(その分実力(魔法)が伴っているんですが)、
小生意気で皮肉屋なルックがレックナートにだけは敬意をあらわしている(ように見える)
様子が非常に好ましく、
またレックナートも盲目の女魔道士で「バランスの執行者」と呼ばれしもじもの畏怖の対象になりながらも
ルックにだけはまるで母のような愛をさりげなく注いでいる(ふうに見える)様子に
師弟の絆の深さを感じたのであります。
で1をプレイして3をやったんですが、(3は2の舞台から15年後)
私にとって3はまさにルックの生き様・そして死に様を語ったゲームでした。
15年の間にきっと世界のことや自分自身のいろんなことを知っちゃったのね…と慮らずにはいられない
ルックの変わりようと、それと全く相反するように(一見)何も変わっていないレックナートが
6章の冒頭部分で対峙し、ルックがレックナートに別れを告げる場面はどこか象徴的にうつりました。
「レックナート様、ぼくはあなたを含めた、この世のすべてが憎い。」
そう言って長年暮らした島を離れるルックとそれを黙って見送るレックナートの胸中に去来したものは
ただの憎しみや諦めではなかったように思います。(たぶん)
ルックとレックナートは結局そんな感じで離れ離れになり
ルックが死んでしまったあともレックナートは何一つ変わらず星をみつめ歴史のバランスを執り続けるでしょう。
彼女の永遠に流れ続ける時間の中で、すべてのものはただの景色のようなものなのかもしれません。
いつかいた、たった一人の(その器ゆえに)優秀すぎた弟子のことすら遠い未来に忘れてしまうかもしれません。
ただほんのひと時でも、彼女が星を見上げ次の運命の星を見つけたとき見慣れたいろの星がまたたき、
彼女に挨拶のひとつでもしたら。
とか考えてもえもえしているナユタです。
私のルックとレックナートはそこに至るまでの過程です。